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H邸/有馬、兵庫
有馬、兵庫の山中に、ある夫婦のための家作り計画がありました。
敷地のほとんどが木々の生い茂る傾斜地で、中央辺りにわずかな平地があるばかりです。
この計画はその小さな平地に、10坪ほどの平屋を建てるというものでした。
立地条件に加え、設定された予算がものすごく低かったということも、
この狭小住宅計画が生れた要因です。
出来上がったプランは10坪とはいえ、あたたかな生活感にあふれる豊かな空間になりました。施主夫妻は自ら敷地の木や下草を刈り、敷地の外の小道から中央に建つ家へのアプローチを作り、
庭を作り、そこで暖炉に使う薪を割る。そんな豊かな暮らしを想像し、実際に作業をずいぶん進められました。
北島アトリエや工務店もなんとか完成させようと頑張りましたが、
結局計画は途中で頓挫し、設計案がこうして手元に残っています。
狭小住宅や田舎暮らしなどのキーワードで住宅を考えるかたも多いなか、
興味を持ってくださる方がいないかなという思いで紹介しました。
北島アトリエの年賀状にもなり、設計事務所仲間にも好評だったこの未完の小住宅、
いつのか日の目を見れるといいんですが。
丹羽洋文
初期段階のプランです。卍形のプランがいかにもな雰囲気。
斜面や階段など周辺状況を表現した模型。実際はもっと草木があってにぎやかです。行政とのやり取り、地盤状況、施主夫妻の要望などの条件をまとめあげた末、高床式にしてはどうかということになりました。南向き斜面に向いた大きな開口部には濡れ縁があり、庭があり。遠くには山間の緑が望めるというすてきなロケーション。
上から見ると周辺状況がわかりやすいですね。屋根には初期案にはなかった天窓が見えます。
年賀状を飾りました。
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